全国賃貸住宅新聞が毎年人気設備ランキングを発表
「入居者はどんな設備を望んでいるのか」「どんな設備があれば入居が決まりやすいのか」
賃貸住宅を経営している大家さんなら誰しも知りたいところです。
そのような疑問に対しての答えを提供してくれるのが、全国賃貸住宅新聞社が毎年行っている「人気設備ランキング」の調査です。
この調査は、全国の不動産会社350社以上からのアンケートをもとに集計しているものです。
日々、入居希望者とやり取りをしている募集会社の生の声がもとになっているので、非常に信ぴょう性の高いランキングと言えます。
このランキングには、入居募集するために絶対必要な「この設備がなければ決まらないランキング」と、入居率を上げるための付加価値として必要な「この設備があれば高くても決まるランキング」の2つがあります。
満室経営を目指す大家さんにとっては、「この設備があれば高くても決まるランキング」について常に注視していただき、ご自身の物件の空室対策を打って行って欲しいと思います。
では、ランキング上位の設備について解説していきます。
①インターネット無料(単身向け1位、ファミリー向け1位)
ここ数年間、単身向け、ファミリー向けのいずれも1位となっている入居者に大人気の設備です。
個人で契約する場合、工事費で1万円以上、月々の使用料も5,000円程度かかるインターネット設備が無料ということで、入居者にとってとてもコスパがいい設備だと認識されています。
また、入居したその日から、インターネット設備を利用できるというのも人気の理由です。
コロナ後は、テレワークやオンライン授業、動画視聴、ゲームなど、自宅でインターネットを利用する機会が増え、ますます需要が増えていく設備です。
今後は、データ量の多い動画やゲームの利用が増えていくことから入居者のニーズに応えるためにも、
ストレスなくインターネットを利用できるように高速インターネット接続、特に高速でのWi-Fi接続機能が求められています。
②宅配ボックス(単身向け4位、ファミリー向け6位)
こちらも、単身向け、ファミリー向けどちらにおいても、常に上位を占める設備です。
2022年の総務庁の調査によると、2人以上の世帯でインターネットショッピングを利用する世帯は全世帯のうち52.7%だったそうです。
10年前が2割弱だったことを考えるとこの10年で倍以上に増えたことになります。
そんな中で、2024年問題といわれる、宅配業界の大問題が間近に迫ってきています。
2024年4月から働き方改革で、自動車運転業務の時間外労働に上限が設けられ、宅配業者の輸送能力が大幅に減ると言われています。
そのような状況で、再配達の有料化なども議論されており、注文した商品をいち早く受け取ることのできる
宅配ボックスはこれからますます需要が高まる設備だと思われます。
③浴室換気乾燥機(単身向け5位、ファミリー向け7位)
天候や花粉シーズンなどに左右されず室内干しできるということで特に女性に人気の設備です。
ベランダがなかったり、建物の1階などの部屋などはそもそも洗濯物の外干しに向かない物件の弱点を補う意味でも効果があります。
④追い焚き機能(単身向け10位、ファミリー向け2位)
浴槽に張られたお湯や水を温め直す追い焚き機能は、特にファミリー向け物件では必須の設備です。
家族で入浴の時間差がある世帯においては、手軽にお湯を温め直す必要があります。
募集会社いわく、ファミリー向け物件の入居者の20代~40代の方からは常に追い焚き機能の有無を確認されるといいます。
⑤システムキッチン(単身向け7位、ファミリー向け5位)
今後、特に注目していきたい設備です。ファミリー向けだけではなく、単身向けでも近年上位に顔を出し始めました。
経済的な理由から外食が減り自炊が増えたことや、手作り料理をSNSに上げるなど料理を趣味にする人が増えたことなどによって、料理を楽しめるキッチンを求めている入居者が増えています。
不動産ポータルサイト内の「こだわり検索」項目を意識する
設備を導入するうえで注意すべき点として、入居に直結する設備を導入することです。
いくら設備をよくしても、入居者の目に留まることがなければ入居促進につながりません。
膨大な物件情報の中から、入居者の物件検索の時点で、自分の物件が入居者の希望物件の対象
として残っている必要があります。
入所者は、物件を絞り込むために「こだわり検索」という機能を使って、物件を絞り込んでいきます。
物件検索の中で振り落とされず、最後まで候補に残るように設備を導入していくことが重要です。
実際に人気設備を導入してどの程度効果があるのか、以下の入居者希望者を想定して「SUUMO」
(R5年7月22日現在)を使って実際に検証してみます。
①希望する地域と間取りなどで検索
・「立川市1Kタイプ」+「家賃8万円以下」+「駅から徒歩10分」
⇒879件
この時点で、希望するエリアに同種の物件が900件近くあることが分かりました。
人気設備を導入していない物件は、この時点で他の物件同様に入居者の目に触れることなく埋もれていってしまう訳です。
②「こだわり検索」で絞り込み
・「インターネット無料」⇒218件
・「インターネット無料+宅配ボックス」⇒104件
・「インターネット無料+宅配ボックス+独立洗面台」⇒60件
人気設備を3つチェックしてのフィルターにかけることによって当初、900件近くあった物件が、60件まで物件を絞り込まれます。
この3つの設備を導入していれば、入居者の絞り込みから、自分の物件が残すことができ、多くの入居者から候補物件として残してもらうことができます。
多くの入居者の目に触れることは、入居してもらえる確率が上がるということです。
「今の入居者が何を望んでいるのか」を知ること、また、「ポータルサイトの仕組み」を知ることによって、
入居率を改善していくことは可能です。
入居者目線での空室対策の実践をお願いします。
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